佐野元春「MANIJU」(マニジュ)を聴いてみた

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                  出典 MWS

 

こんちには。香川です

今日は佐野元春のアルバム「MANIJU」について語ろうとおもいます。

 

佐野元春を好きでよく聴いてました。

佐野元春の最新アルバム「MANIJU」(マニジュ)は

最近の佐野のアルバムでは1996年発売「フルーツ」以来の

ポップの印象ですが、中にはエッジが効いた歌詞もあり

佐野の静かな反骨心が垣間見る事ができます。

 

「マニジュ」とは仏教用語で摩尼珠とも書くそうですが

美しい厄除けの玉という意味があるそうです。

曲目も「禅ビート」「悟りの涙」など

禅のエッセンスが散りばめられています。

 

今回はアルバム「マニジュ」のレビューを書こうと思うのですが

その前に佐野元春をよく知らない方の為に佐野元春の紹介と

自分がこれまでどう佐野元春の音楽と接してきたを簡単に書いてみたいと思います。

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尾崎豊は佐野元春に憧れていた

1996年当時14歳だったわたくし香川は、尾崎豊が好きだったのです。

それで尾崎関連の本に尾崎は佐野元春に憧れているの知ったのです。

 

それでまず佐野のベスト盤を聴いたのですがはまりましたね。

80年代の佐野の初期の頃曲をホントにポップの曲が多く

聴きやすくかっこよかった。

「ガラスのジェネレーション」「スターダストキッズ」「someday」

「night life」

 

当時はロックに日本語歌詞は合わないなどの声があったようですが

佐野元春の作詞は斬新と言われたそうです。

 

日本語と英語とカタカナを混ぜて

意味よりも語感の良さの等を重視している印象があります。

個人的には BOOWY時代の作詞していた氷室京介の歌詞にも

通じる所があって佐野元春の歌詞は氷室京介にも

少なからず影響を与えていたような氣がします。

 

 

佐野元春と桑田佳祐は同級生だった。

佐野元春とサザン桑田佳祐は同級生なのです。

80年代にはライブイベントで共演したこともあります。

 

近年でも桑田佳祐はラジオで佐野の音楽に対して

もう「ボブディランを超えました」とか

佐野の「La Vita è Bella」を邦楽の年間ベスト1に選んだ事もあり

佐野に対して度々言及しています。

 

お笑いコンビ爆笑問題も佐野の大ファンであり

太田光はラジオにてサザンのメンバーから聞いた話として

 

佐野元春の問題作「VISITORS 」が発表された時は

サザンのメンバー全員で興味深く聴いていたらしい

 

ということを話してました。

 

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日本で初めてヒップホップを発表したのは佐野元春

 

 

出典:MWS

佐野は1984年発売アルバム「VISITORS」で日本で初めて

日本語のヒップホップをメジャーで発売した

と言われる問題作です。

このアルバムは制作前に

ニューヨークに佐野は行ったそうですが

ニューヨークの息吹が感じられる作品で

今聴いてもカッコいい。

今聞いても先鋭的なアルバムなの

80年代ヒップホップなどの全く広まってない

日本でよくこんな作品を制作し発表できたなぁと

感服します。

 

最新オリジナルアルバム「MANIJU」の瞑想的レビュー

出典 MWS

それでは「MANIJU」の僕なりのレビューを書きます。

所々に禅や瞑想のエッセンスが散りばめられています。

1、白夜飛行

曖昧なグラーデション

まばゆい光

目を開いて一歩前へ前進

大事な君と             作詞 佐野元春

まるで瞑想が終わり目を開いて街へ世間へ戻っていく風景を

描かれているようです。

 

 

瞑想を自分一人で完結するものでありません。

世間の中でどう瞑想的に在ることで

己の瞑想性を図ることができます。

 

歌の中で主人公は愛する人共に

順調と言えない現状をすべて受け入れ

楽しもうとしているようです。

 

2現実は見た目とは違う

本物の聖者は

石で打たれて

見せかけの聖者が

それを眺める。

作詞 佐野元春

かつてキリストは十字架にかけられ

ソクラテスは毒を盛られました

地動説を唱えたガリレオは

有罪判決を受けました。

 

わたしたちが拝めている学問、科学、宗教や聖者は

実は見せかけのものかもしれない

という佐野のシニカルなナンバーです

 

 

3、禅ビート

誰かこの身体を

分解してくれないか

あの光の彼方に

まき散らしてくれ

(中略)

光の小旅行 続いてゆく

いったい自分は何者なんだろう

作詞 佐野元春

瞑想とは光のようなものです。

 

自分も瞑想中に強いエネルギーを感じ

自分の身体が許容オーバーに感じて

自分の身体を手放したいと感じたこともあります。

 

まるで瞑想中の強烈な体験をそのまま描写したような歌詞です。

 

佐野元春は瞑想の人

佐野元春のファンの有名人も多く

松本人志、爆笑問題、野茂秀雄などがいます。

 

佐野元春は瞑想の人なんだろうなあというのが僕の印象です。

彼のアルバム1枚1枚違った音楽性を表現されております。

彼は瞑想で「今ここに」在ることによって

過去からの連続性ではく

自分が今創りたい音楽を

いつも新しいアプローチで音楽をつくっている。

 

極端にいうと実験音楽を

メジャーでやり続けたというか

その功績は大きい思います。

 

佐野さんの音楽の表現方法はロック、ヒップホップ

ジャズ、スポークン・ワーズ、と幅広いですが

表現方法やテクニックに依存しない

イノセントさを感じます。

 

皆さんも機会があれば佐野元春を聴いてみてください

 

それでは今日も最後まで読んでくれてありがとうございました。

 

 

※佐野元春さんのアルバムジャケット画像の使用はMWS様の許諾を得ています。