ポジティブシンキングの限界。~瞑想の中で虹色の人生を生きる-

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こんにちは。香川です。

成功哲学という言葉を聞いたことはありますか?

書店に行くとビジネス本の近くに自己啓発本として

よく成功哲学の本が並んでいます。

 

今回は成功哲学、よく言うポジティブシンキングは効果が

あるのか、という点と

人間のコンプレックスに瞑想がどう働きかける事が

できるのかという点について話そうと思います。

 

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成功哲学の本を100冊くらい読み漁った

 

わたし香川が22、23の頃でそれまでは

まだちゃんと定職というものについてなかった自分は

将来が不安でした。(バイトはしてました)

学歴もない資格もない、技術もない、不安しかない状況で

よくある成功哲学みたいな本を何冊も読み漁りました。

成功哲学で成功した人間になりたいとも思って興味をもったのです。

 

成功哲学とは「思いが現実を引き寄せる」という手法で

確かアメリカの「ニューソート」と呼ばれる

思想から来ているそうですが

例えば自分が社会で大金を稼いでいる事を

社会に成功している自分を未来の自分を思い描く。

それで思い描く事を根気よく続けることで

自分の思いが現実化していく。

それが成功哲学、ポジティブシンキングですね。

 

ネガティブな考え、どうせ自分はダメだとか

後ろ向きの考えばかり抱いているとその思いも

現実化してしまうという考えですね。

 

著者はデール・カーネギーやジョセフ・マフィー、

ジェームズ・アレンなどそレらの本を何度も何度も

繰り返し読んでいた記憶があります。

 

まだ20代前半で何も成し遂げたとことがなかった

自分としてはこの成功哲学の考えはすごい励みに

なりました。

 

 

ポジティブシンキングの弊害

だがこのポジティブシンキングの仕方は問題があって

「こういう自分になりたい!」「お金持ちになりたい」

という願望は結局何かを欲している状態であって

「何かを渇望し何も手に入らない自分」を引き寄せてしまう

つまり何かを夢見て何も手に入らない自分で終わってしまうという

、むなしい結果になる弊害を知りました。

 

それで今度はお金や成功を手に入った自分を

想い浮かべればいいという方法の知りました。

 

つまり自分はすべてを手に入れ満足した自分を

想い浮かべる事でその満足した状態を

引き寄せる事ができるという事です

前述の「欲しい」という願望ではなく

すでに手に入れて満足したという状態を

想像し続けるという事ですね。

 

しかしこのやり方も問題があって

結局いくら顕在意識をポジティブシンキングに

満たせば満たすほど

潜在意識は全く逆の思いを抱く傾向にあるという事です。

 

つまりシーソーのように偏ったポジティブシンキングを

抱けば抱くほど反動で反対のネガティブシンキングに

赴く事があるという事です、

うまくいくというプラスの感情を思い浮かべれば

思い浮かべる程マイナスの感情も大きくなるという

悪循環に陥ってしまったのです。

 

この経験からポジティブシンキングで人間を根本的に

変えるのは難しい事なのだなぁと言う事を身に染みて感じました。

 

 

 

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全体は部分の総和に勝る

「全体は部分の総和に勝る」

この言葉はアリストテレスの言葉ですが

人間の構成する部分を全部集めても

人間を創り出すことはできません。

人間や動物も植物も機械ではなく有機体です。

 

人間を含む生命体は

部分を構成する要素だけではなく

気というか目に見えない力といか

人間全体を司る大きなエネルギーみたいなものがあるはずです。

 

 

思想や哲学で人間は変わることはできないのでしょうか?

思想や哲学というのはある意味死んだものです、

血の通ったものではありません。

 

それらはもちろん有益なツールですが

あくまである種の「部品」であり

思想や哲学で自分を変えようとする事は

「部分」で「全体」を変えようという試みです。

 

思想はツールであり人間を根本的に変える事はできないと思います。

思想というのは乱暴に言えば包装紙のようなもの。

しかも一つの思想に偏狭的に囚われている人は

概して暴力的に人が多い。

 

思想というのは社会システムであり人間の本性

ではないはずです。

 

 

 

西洋医学は対症療法である

現代の西洋医学というのは対症療法が主だと言われています、

病気の症状を治しても原因を治さない。

例えるなら木の葉が枯れているので葉だけを綺麗にして

病気の原因の根には治そうという事はしない

事の方が多いのです。

 

例えばある皮膚病できてしまい、

塗り薬を塗って症状を癒したとしても

その皮膚病の原因までは治していないので

それが別の病気の原因になってしまうという例があるそうです。

 

 

過度なポジティブシンキングと対症療法に似ている気がします。

例え弱気な人間がポジティブシンキングで

前向きな人間になろうとし「虎の威を借る狐」の

ように振る舞ってもどこかでボロがでるものです。

内面ボロボロなのに外面だけ綺麗に見せるというか

臭い物に蓋をかぶせているだけという感じですね。

 

 

瞑想の中で虹色の人生を生きる。

瞑想に興味をもつきっかけは人それぞれだと思いますが

やはり己の劣等感を克服したいからという

理由の方も多いでしょう。

 

例えばわたしの場合、対人恐怖症みたいなところがあって

人と上手く話す事が苦手と感じる事が

子どもの時からありました。

 

瞑想をしているときそういう

人間関係の苦手意識を克服しようとするのではなく

それに対して光を当てる感し観察しようしました。

瞑想を始めてからいつの間にか他人に対する

苦手意識はなくなってきたと思います。

 

 

苦手意識というのは人よくそれから目をそらそうとするものです。

それに瞑想という光を当てたら苦手意識という闇は

いつしか消えることがあります。

 

瞑想を英語でいうとMeditationと書きますが

薬を英語で書くとmedicineと書きます。

瞑想のMeditationとは薬のmedicineから

来ており瞑想は心理的に癒す力があるわたしは思います。

 

瞑想は人間の「部分」からではなく「全体」から働きかける事ができルと思います。

瞑想は身体と感情に働きかけることができます。

身体と感情を超えたものにつながることができます。

これを「氣」と呼んだり

「無」と呼んだりすることができるでしょうか?

 

コンプレックスに対してそれを克服しようなんて

意気込むのではなく根気強く瞑想していくと

それがいつの間にか消え去ることもあります、

 

そもそもコンプレックスは不要なものではなく

それも一つの思想ツールの一つ捉えるべきです

 

コンプレックスをばねに成功する人もいますよね。

 

瞑想の中で希望や失望、愛や憎しみ、喜びや悲しみ

怒りや慈悲など

色んな感情が入りまじるような不思議の感情を

感じることがあります。

 

それはカオスでなく調和されたもので

まるで虹色のようなものです。

 

人間、ポジティブの時もあれも

ネガティブの時もあってもいい。

 

海の波が寄せては返すように

高くジャンプする時は身をかがむように

 

人間ポジティブの状態を引き寄せるにはネガティブな

状態も必要なのです。

逆に言えばポジティブの状態すぎる時も調子に乗っては

いけない。

 

どんな時もあれば瞑想という第三の視点「無」という

状態を視点に立つことを忘れなければ

 

どんな感情も虹色のように交わり美しい感情に変わる

事ができるでしょう。

 

今日も最後まで読んでくれてありがとうございました。